文京区後楽園の「心身バランス整体アルボル」です。

「原始反射」という神秘

妻が現在、妊娠3ヶ月です

ちょっとお腹が膨らみ始めてきました。

赤ちゃんの大きさは5~6cmになって、脳の構造もほとんど出来上がる頃です。

このくらいの時期になると、反射神経も発達し、「原始反射」の動きが見られ始めます。

ところで、皆さんは「原始反射」って何かご存知ですか?

「原始反射」とは

原始反射というのは、生まれて間もない赤ちゃんが特有の刺激に対して見せる反応のこと。

手のひらに指を入れるとギュッと握ってくる「把握反射」、口元に指や乳首などを持っていくと吸いつく「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」、音の刺激などで両手を広げて抱き着こうとする「モロー反射」などがあります。

原始反射とは(外部リンク)

「原始反射」は、人が危険から身を守り生命を維持するために必要な反射であり、成長していく過程での学習や生活の土台作りとなるもの。

まだお腹の中にいるときからすでに、外の世界で生きていくための無意識の反応が始まっているわけですね。

原始反射は成長と共に無くなるもの?

原始反射は、赤ちゃんの脳の発達とともに抑制(統合)され、普通は2歳ころにはほとんど見られなくなります。

これは「原始反射」が無くなるわけではなく、脳の制御が、脳幹の「原始脳」から、大脳の「高次の脳」にバトンタッチされることで、不必要な反応が抑制されるためです。

もし脳の障害となどが原因で、大人になってもこの原始反射が残ってしまうと、多動や発達障害、身体の歪みや痛みなどの不調として現れることもあります。

このような反応が、過剰に出てしまうことは問題ですが、それらの反応の中には必要があって起こっているものもあります。

現に、原始反射の中にも、一生必要な反応として大人になってからも起こり続けるものもあります。

つまずいてこけそうになった時に無意識に手が出てしまうのも、この原始反射の残存ですね。

参考☞「パラシュート反射(姿勢反射)」について(外部リンク)

整体で起こる反応は原始反射と同じ?

整体の臨床においても、施術中や施術後に体が動き出したり、手足や顔面に軽い痙攣が起こったり、赤ちゃんの原始反射と似た反応が起こることもあります。

僕が施術に取り入れている「野口整体」「操体法」においても、こういった反応は「活元運動」とか「自発動」と呼ばれ、自己治癒のための反応として扱われます。

実際に、そういう反応を経て、痛みや歪みなどの症状が自然と改善されていくケースは、当院の臨床でも多く見られます。

また、操体法では「快、不快」の感覚を頼りに身体を動かして自己治癒力を発動させますが、その感覚のことを「原始感覚」と呼んだりします。

「原始反射」「自己治癒のための反応」を一緒にしていいかどうかはわかりませんが、どれも元々体に備わった、生きるために必要な機能であるということには変わりないでしょう。

それは誤作動か、必要な反応か?

身体や心にストレスがかかり、脳のバランスが崩れれば、それらの機能が誤作動を起こします。

もしくは、誤作動ではなく、健康維持や回復のために必要があって起こっている正常な反応かもしれません。

身体の歪みや緊張、コリや痛みも例外ではありません。

もし、今自分の身体に、不快な反応が起こっているとしても、赤ちゃんの「原始反射」を見るような気持ちで、向き合てみてください。

その反応は何を守るために起きているのか?

その反応によって何が回復するのか?

または、

不必要に出てしまっている過剰反応なのか?

だとしたら、

なにが原因でコントロールが狂ってしまったのか?

そんな風に考えると、ただ「症状を止める」ことよりも、今の自分にとって本当に必要な対処法が見えてくるのではないでしょうか?

妻のおなかの中にいる我が子にも、もう原始反射が起こっているでしょうか?

お腹の中にいる時から、外界で生きるための機能が働き始めるという生命の神秘を考えていると、なんとなく自分自身の身体に対する感謝の気持ちが沸いてきます。

普段は何気なく、自分の身体を乱暴に扱っている気がするので、もっと労いと感謝の気持ちを持って、ちゃんとケアもしようと思います。