文京区後楽園の「心身バランス整体アルボル」です。
ぎっくり腰の症例
今日の昼過ぎに、クライアントさんから急に腰が痛くなったと電話があり、午後の予約の隙間の時間に来てもらうことになりました。
もともと明日の予約を取っていた方です。
歩くのも困難ということで、タクシーに乗って足を引きずりながら来院。
施術は少してこずりましたが、施術後には問題なく歩けるようになり、喜んで帰って行かれました。
腰痛の本当の原因はどこに?
クライアントさんはスーツ姿で来られましたが、着替えるのも辛そうだったので、スーツのままで施術を開始。
痛いのは腰ですが、腰痛の原因が腰にあるとは限りません。
このクライアントさんの場合は、もともと問題を抱えていた右膝と、その周辺がネックになっていると見立てました。
右ふくらはぎを触ってみると、予想通りかなり硬くなっていました。
座ったままの状態でふくらはぎを緩めると、腰の痛みもかなり緩和されました。
少し動きやすくなったので、次は仰向けに寝てもらいます。
仰向けで足を延ばすと腰に痛みが出ます。
膝を曲げると多少楽にはなるもの、膝を左右に倒す動きをすると、どっちに倒しても腰に痛みが出る状態。
なので、膝を立てたまま、足首から脚、腰などを調整し、やっと痛みなく身体を伸ばして仰向けになれるようになりました。
起き上がってもらっても、かなり楽になったようでした。
ただ、腰を逸らせたり、ものを拾う姿勢をとると、まだ痛みが出ます。
それでも最初に比べるとかなり楽になっていました。
次のクライアントさんの予約時間も迫っていたし、明日の予約もあるので、続きは明日ということで、今日はこれで終了。
・・・と思っていたところ、
クライアントさんの立ち姿を見て、左肩胛骨辺りに違和感を感じました。
肩胛骨を動かしてもらうと、硬くてほとんど動きません。
そこで、もう一度施術台に寝てもらい、肩胛骨を緩める施術をしました。
肩胛骨が緩み、再び立ってもらうと、腰の痛みはほとんど無くなっていました。
痛みも軽くなって喜んでくれた、、けど、、、
こんなふうに、施術の流れを文章で書いても、読んでいる人にはほとんど伝わらないとは思います。
ただ、今回の施術の流れは、決して最善の流れではなかった、ということを告白するために書きました。
施術時間は、合計40分くらいかかっています。
(普段の施術は、5分~20分で終わります)
もし、最初から肩甲骨の違和感に気付いていれば、施術のやり方も順番も違っていたと思います。
適切な順序でやってれば、20分もかからずに改善できたでしょう。
クライアントさん自身は、かなり大変な症状だと思っていたようなので、「さすがですね」と言って結果にも満足されていたようでした。
僕も、完璧の施術なんてどこにも無いと思っているので、今回はこれが最善だったという見方もできなくはありません。
しかし、正直に言うと僕自身、このクライアントさんの身体に対して、余計な「先入観」を持ってしまっていました。
先入観が視野を狭める
これまでにも何度も来院されているクライアントさんなので、身体の状態や今回の痛みの原因も、ある程度予想は付いていました。
予想が全く外れていたわけではありませんが、その「思い込み」が視野を狭める原因になってしまったのです。
ちょっと反省 😳 。
でも、いい勉強になりました。
人の身体というのは、毎日、毎時間、毎秒、変化します。
そして、全身の各部分、周りの環境や出来事生活習慣など、色々なものから影響を受けています。
だから、知識や経験に頼りすぎると、逆に本当の原因を見失ってしまうこともあります。
何度も診ているクライアントさんであっても、いつも新鮮な頭と視点を持って接しないといけませんね。
まあ、今回は結果オーライだったので良かったです(笑)
あなたも、自分の身体や性格に対しての「思い込み」が、自分を苦しめる原因になっていないか、振り返ってみてはいかがでしょうか?