今月初めて来られた60代の女性の整体症例です。

「体がだるくてすぐに疲れる」
「日に日に弱っていく気がする」

というのが主訴でした。

何かに導かれてアルボルに来院される方たち

プライバシー保護のために細かいことは書けませんが、もともと地方の出身の方で、家庭内の問題も色々抱えていて、長年身体や心の不調に悩んでいました。

病院で不安神経症と診断され、精神安定剤を飲んでいた時期もあるそうです。

環境を変えるために、先月思い切って東京に引っ越してきたのですが、元気になるどころか日に日に元気が無くなり不安になっていました。

そんな時、偶然見つけた当院のチラシを見て電話をしてこられました。

窓辺に積み上げていたチラシが不意に風で飛ばされて、偶然アルボルのチラシが目の前に落ちてきたそうです。

当院には、こんな風に何かに導かれるようにして来られる方がけっこういます。

マンション内で目立たなくやってるから、そういう偶然が無い限りたどり着けないだけかもしれませんが(笑)。

自己否定が身体に及ぼす影響

問診でこれまでの経緯を聞いたり、話し方を見ていて、大体の原因はすぐにわかりました。

大雑把に言うと、自分を抑えたり否定したりということを長年繰り返してきたせいで、自律神経やホルモンバランスを崩してしまっているのです。

そして、そういう我慢や自己否定は身体にも現れます。

僕自身も自己否定しながら生きてきて、それが原因で慢性的な体調不良に悩んできた一人なので、そうなってしまうプロセスや、それを克服する方法はわかります。

言ってみれば、僕の得意分野。

病院等では更年期障害だとか、歳のせいだということで薬を出されて終わることが多いようですが、「歳のせい」だけで片付けてしまうと、回復できるはずの症状を一生引きずることにもなりかねません。

70代でも80代でも、身体を整えたり生活習慣を改めることで元気を取り戻した例もたくさん見てきています。

ただ、こういう場合、1回や2回の施術で根本的な改善がなされるかと言うと、そうはいかない場合が多いのも事実。

無意識に繰り返している心や体の癖を改善する必要があるので、ある程度の期間と本人の努力も必要。

また、食事や環境的な要因も関わっていると考えられるので、そういった部分もある程度変えていく必要があります。

最初にそれをしっかりとお伝えしました。

「○○さんの身体は基本的には健康ですよ」ということもお伝えしました。

ただ気力とか自己治癒力のスイッチがオフになっている状態なので、スイッチがオンになればどんどん回復します。

本人が自分自身の回復力を信じることも大事です。

「短期的な変化」と「根本的な改善」の捉え方

整体を受けると、その場で楽になったり、短期的には解決できたように感じることもあります。

でも、それで根本的に解決できたと思ってしまうと、再びバランスを崩したときに、ひどく動揺したり、悲観的になったりして、さらに悪いサイクルに入ってしまうばあいがあります。

実際に、この女性も初回の5分ほどの施術で、その場で姿勢が良くなり、肩や首筋の血流が良くなって頭がスッキリした気がする、と話されていました。

(施術したのは膝から下だけです)

施術に対する反応は良いので、ちゃんと取り組めば確実に改善できそうです。

2回目に来院されたときに話を聞くと、普段はほとんど汗をかかないのに、1回目の施術の後はたくさん汗が出たそうです。

そして、次の日から2日ほど体のだるさが続き、3日目にはスッキリしたそうです。

昨日またメールがあったのですが、そのメールでは「今日はまた元気が無くなって元に戻った気がする」ということ。

まあ、ほぼ予想通りの経過ではありますが、こういう時の症状や身体、感情とのつきあい方が肝心です。

慢性的な症状であるほど、改善のプロセスも一筋縄にはいかないので、長期的な視点で見る必要があります。

そもそも、どんな人でも多少は体調の波があるのが普通で、そういった体や心の変化とうまく付き合いながら生きていくことで健康は保たれます。

僕のやり方を信じて通ってくれるか、自分自身を信じて改善の努力を続けられるかが鍵なのです。

健康とは「不調を自覚できること」

この女性の場合は、基本的には身体は健康。

元気のスイッチが再びオンになれば、実際に同年代の多くの女性よりもずっと健康であることが自覚できるでしょう。

デリケートだからこそストレスが体調に現れやすく無理もできない。

だからこそ、この年齢まで大きく身体を壊すことなくやってこれた、という見方もできます。

本人がそれを身体で実感できるのは、もう少し回復が進んでからだとは思いますけどね。

しばらく通って、日常の習慣も含めて改善していく覚悟を決めてくれているようなので、この女性に関しては後にまた良い報告ができると思います。

改善への道はまだこれからですが、近年、似たような原因で慢性症状に悩んでいる方は増えているようなので、この例がそういう方の原因や改善法を見直すきっかけになればと思って、症例として書きました。