
下田武志 1978年 広島生まれ
趣味:旅行・絵画・歌・武術

略歴
27歳で会社を退職した後、5年間にわたり放浪しながら、世界各国で体や心について学ぶ。
2012年、文京区の自宅サロンで整体師として開業。
放浪中から実践していた「ビパッサナー瞑想」と、 「野口整体」「操体法」といった自然法則に沿った理論や手技を中心に、 身体と心を統合する現在の整体法の基本概念にたどり着く。
看板の無いマンションの一室で口コミと紹介を中心に、一人一人とじっくり向き合うスタイルの整体施術と指導を行う。
2013年、娘を出産をきっかけに、妊娠中、産後の方の整体、セルフケア指導にも力を入れ始める。
現在も、自宅サロンでの整体施術と並行して、セルフ整体やマインドフルネスを伝えるワークショップや、助産院等での「産後骨盤リセット教室」を毎月開催している。
影響を受けた手技や理論、哲学など
野口整体(野口晴哉)
活元運動、愉気法、体癖論など、独自の概念や方法論を用いた操法や哲学
→野口整体について
操体法(橋本敬三)
仙台の医師が生んだ、気持ち良く歪みが整う、ちょっと不思議な療法
→操体法について
ビパッサナー瞑想
ヴィパッサナー とは「ものごとをありのままに見る」という意味で 、 インドの最も古い瞑想法のひとつ。 S.N.ゴエンカ氏の10日間コースを4回終了し、日常でも実践している。
マインドフルネス
マインドフルネスとは 「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態でただ観ること」 インド古来の瞑想由来するもので、西洋で医療現場等で心理学の理論と組み合わせ、臨床的な技法として体系化したものが一般にも広まっている。
→マインドフルネスについて
三軸修正法(池上六郎)
人間の体と意識、自然法則や宇宙との調和を目指す概念と実践法
HSKキネシオロジー(Dr.本間)
筋肉反射から原因や改善法を導き出し心身のバランスを整える健康法
TMS理論(ジョン・E・サーノ)
身体の痛みと心理的ストレスや感情とを関連付けて考える疼痛理論
→TMS理論について
臼井レイキ
手当によって自己治癒力を高める療法。インドで伝授される。
その他
古武術 ヨガ フェルデンクライスメソッド 他
当院独自の「マインドフルネス整体」について
当院の整体の考え方や実践法を「マインドフルネス整体」ぺージにまとめていますので参考にしてください。
自己紹介
私が整体師をやっている理由

「心身バランス整体アルボル」院長、下田武志が整体師として開業するに至った経緯と、この仕事にかける「思い」を綴っています。
ちょっと長い文章ですが、当院や院長について、少しでも興味を持っていただいた方は、この先を読んでいただければと思います。
身体の酷使と対症療法の繰り返し
小学生くらいまでは基本的に健康優良児で、落ち着きのない野生児でした。
アクロバティックなことが好きで、中学生の時は陸上部で棒高跳びを選び、高校では器械体操部に入っていました。
どちらも体にはかなりの負担がかかる競技で、しょっちゅうケガもしていました。
中学性の時に整形外科で診てもらうと「椎間板ヘルニア」と診断されました。
いつも腰痛、膝痛、肩、首の痛み等に悩むようになり、接骨院や鍼灸院に通うようになりました。
接骨院に通い、マッサージや骨格矯正、電気治療等を受けていましたが、痛みが改善されるわけではありませんでした。
そんな私を見ていた親も心配して、評判の鍼灸師や治療院、気功師などを探して、色々と受けに連れて行ってくれましたが、どれも根本的な解決にはなりませんでした。
心理的ストレスによる体調不良
他にも、子供のころからアレルギーや冷え、頻繁に起こる便秘、下痢等にも悩んでいました。
小学3年生の頃から、年中鼻炎や喘息の症状が出るようになり、痛み止めや抗アレルギー剤、咳止め等を常備薬のように飲んでいました。
その頃は、自分は元々そういう体質なんだと思っていましたが、今考えると心理的なストレスが大きく関わっていたのだということがわかります。
自分に自信がなかった

私は、極端に自己肯定感の低い人間でした。
「ありのままの自分では認めてもらえない」
「もっと努力しなければ、もっと結果を出さなければ、自分には価値が無い」
そんな強迫観念に駆られて、いつも他人の顔色をうかがいながら、自分を追い詰めていました。
好きで始めたはずのスポーツでも、結果を出して人に認めてもらうための手段になり、そのために無理をして故障ばかりを繰り返していました。
そして、その故障を克服するために、さらに無理なトレーニングをして、余計に身体を痛めつけていたのです。
そうやって自分の身体を酷使した結果は、自分に自信がつくどころか、更に自信を無くし、心も体もボロボロにしただけでした。
社会人になってさらに悪化
大学卒業後には、あえて成果を問われる営業職に就き、結果を出すことだけに奔走しました。
緊張とプレッシャーの毎日で、睡眠時間も削り、身体も酷使していました。
腰痛や肩こりは当たり前で、 四十肩のような痛みが出始め、 右腕は水平以上に上がりませんでした。
右股関節と膝に痛みがあり、整形外科で検査を受けると膝の半月板が半分無くなっていると言われました。
しょっちゅう寝違いが起こり、上を向くと常に首に激痛が走っていました。
当時まだ20代半ばです。
色々な治療を受けていました。
有名な治療家を訪ねてみたり、藁をもすがる思いで怪しげなエネルギー療法みたいなものも受けたりしました。
平日は1日中働き詰めで、休日は治療を受けるか寝て過ごす。
そんな社会人生活を約5年続けた結果、精神的にも肉体的にも限界を感じ、務めていた会社を突然退職し、現実から逃げ出すように放浪の旅に出ました。27歳の時です。
当時は自覚できていませんでしたが、私は肉体的にも精神的にもいつも自分を追い詰め、壊してしまうようなことをやり続けていたのです。
それが正しいことなのだと信じながら。
よく「体と心は繋がっている」と言ったりしますが、私の場合もまさに、心の問題が体を痛め、痛みに対する間違った反応や解釈がさらに症状を悪化させるという悪循環に陥っていたのです。
5年間、25ヶ国に及ぶ「自分探しの旅」

27歳の時に、完全に自分を見失ってしまったことに気付き、突然仕事を辞め、無期限の海外旅行を始めました。
その旅が、結果的には5年間にも及ぶ「放浪生活」の始まりになるとは思っていませんでした。
放浪を始めた最初の目的は、単なる「現実逃避」です。
「とにかく苦しみやしがらみから逃げ出したい」という一心でした。
路上で歌を歌ったり、書を書いたりして生活費を稼ぎいで旅を続けました。
時には海外の路上で夜を明かし、現地の人に助けてもらったり、時には騙されたり、孤独に襲われたり、人の優しさに救われたり、とにかく現実離れした5年間を送りました。
世界各地で、ヨガや気功や自然療法、様々なセラピー、ボディワークなども体験し、良いと思たものは本格的に学んでみました。
南米でシャーマンと出会い、3ヶ月間ほど一緒に山籠もりしたこともあります。
ここには書けないような体験も色々とありました(笑)。
様々な学びと経験を通して、少しずつ自分自身の体や心の痛みの正体や改善方法もわかってきました。
相変わらず痛みも悩みもありましたが、徐々に確実に自分が変わっていることを実感していました。
それでも、自分の中に何かが決定的に欠けているということは、いつも心のどこかに感じていました。
全ての悩みは自分自身が作っていた
5年間放浪を続けましたが、最終的な答え「生きる目的」は見つかっていませんでした。
旅をやめて、出家してお坊さんになとうと本気で考えていました。
その時に出会ったのが「ビパッサナー瞑想」です。
10日間、毎日10時間以上瞑想する合宿に、1年間で4回参加しました。
それ以外でも、自分でも毎日数時間の瞑想を実践しました。
ビパッサナー瞑想の実践で得られた一番緒収穫は、身体の痛みや不調と、感情や思考や心の動きとの関係を感覚的に理解できたことです。
知識としてわかってはいたはずのことが、初めて身体で理解でき、腑に落ちたのです。
一時は瞑想に傾倒し過ぎて目的を見失い、間違った方向にも行きかけたこともあります。
とは言え、瞑想の実践から得た気づきは、根本改善への方向転換のきっかけにもなったし、今でも人の健康を考える上での土台になっています。
「整体師」としての私の志

正直なところ、開業した当時から私には「多くの人の悩みを解決したい!」「世の中から腰痛に苦しむ人を無くしたい!」といった大きな志があったわけではありません。
ただ、目の前で悩む人を見た時に、痛みの奥にある「心身の不調和」が見えてしまい、それを改善せずにはいられない衝動に駆られてしまうのです。
「今ある痛みから解放してあげたい」という思いももちろんありますが、それよりも「本当の原因に気付いてほしい」「根本から改善して欲しい」という思いが、いつも中心にあります。
誤解を恐れず言うと、「喜んでもらいたい」とか「患者さんの笑顔が見たい」といった人としての優しさみたいなものとも違います。(そういう気持ちも無くはないけど 笑)
それよりも「目の前に現れた不調和を解決してスッキリしたい」という動物的な衝動に突き動かされているような感覚です。
そんな感覚が人として良いかどうかは分かりませんが(笑)、それによって、ただの整体という枠を超えて人を診ることができ、結果的は深い悩みを解決することもできていると感じています。
ですので、私はあまりたくさんの人を診ることができません。
どちらかというと、少ない人数の方たちと長期的にお付き合いし、一人一人丁寧に深くかかわっていくスタイルです。
何かの縁があって私の素もとに来てくれた方には、絶対に良くなって欲しいと思っています。
そのために、常に学び、技術を高める努力は怠りません。
身体のこと、整体の技術はもちろん、心理学や脳科学、環境や人間の歴史、健康に関しての世界の基準、最新の研究等についても学んでいます。
そんな私の在り方や施術は、その場限りの癒しのみを求めている人には合わない可能性もあります。
そう感じた人は、他を当たってもらうのが良いと思っています。
整体は私の「ライフワーク」

現在、私自身はほとんどの痛みや不調は克服していますが、いつも完璧でバランスが取れているというわけではありません。
どちらかというと、身体はデリケートで性格も神経質なところがあるので、他人や気候や環境などの影響を強く受けます。
それで体調を崩してしなわないように、いつも自分の身体や心のコントロールしたりケアしたりすることを意識しています。
ただ、昔と違うのは、その目的が「苦しみから逃れるため」ではなく「もっと気持ち良くなるため」だということです。
健康のためと言うよりも、マニアックな趣味みたいなものですね(笑)
最近は、このように常に自分自身と向き合うことが、施術者としても非常に大切だと感じるようになりました。
なぜなら、自分自身を感じられない人に他人を感じることはできないし、自分自身を大事にできない人に他人を大事にすることはできないからです。
ひょっとしたら、これが私の整体師としての一番緒強みであり、他で改善されなかった方が私の整体で改善されている理由の一つかもしれません。
今となっては、過去に痛みに苦しんできたことも含め、整体師という仕事は私にとっての天職だと思えるようになりました。
そしてこれは、私の「仕事」であり、「趣味」であり、「ライフワーク」でもあります。
自分が痛みに悩んでいる時は、とにかく辛くて、そんな自分の運命を恨んだりもしましたが、今となっては痛みだらけの過去に感謝すらしています。
これを読んでくれているあなたと出会えるチャンスがあれば、(ここには書けないような)具体的な経験の内容や実際に痛みや苦しみから抜け出すための方法やスキルも、惜しみなくお伝えさせていただきたいと思います。
腰痛や肩こりがきっかけで来られた方が、その痛みと、改善のプロセスの中で、もっと自分を大事にできるようになったり、もっと自分らしく生きられるようになるきっかけを与えられる。
そんな整体師でありたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ここまで読んでくださったあなたとご縁があることを楽しみにしています!
心身バランス整体アルボル院長
下田武志
院長下田の“ちょっと怪しいブログ”はこちら
